無職125日目。5月31日。

無職125日目。5月31日。雨。

朝、9時くらいに起きる。

快快は10時半くらいにやってくる。昨日の夜、何をやるか決まったらしく、朝から準備でばたばたしていた。あまりにも浸食される我が家に自分の居場所は失われていく。きゅうきゅうの仕事がなくてよかった。ちゃんとしてないようでしっかりと気にかけてくれる人や、気にかけているふりはするが、全然気にはかけていない人たちがわらわらと家の中で演劇公演の準備をしている。思うところは多々あるけれど、自分もまだまだだなあと感じるところも合わせてひしひしと感じる。

準備をし、公演が始まるところで事故の相手とのやりとりから帰ってきてその話を少し聞く。事故の相手はしっかりとしたビジネスマンで、こちらは演劇役者、その立ち位置の違いというようなことを痛く感じているようであった(そういったことを言わ れたらしい)。自分たちだけの世界で生きている分には、何事もないのだけれど、それが社会、他の世界で生きているような人たちとちゃんと繋がった時に、そ の自分の状態が働かなくなり、丸裸にされた自分と世界との対峙となる。自分はまだそれを自分のことのように感じることは出来ないのだけれど、そういう状況 になってしまうということもあり得るんだろう。その時にちゃんと対応出来るものは身につけておきたいなあとかやんわりと思うしかできない。実際今の生活を 全てすてて、違う場所で位置から生活をしたいというようなことを思ったりすることもしばしばあるのだけれど、今実際にそういう事になりかけている人を前 に、自分はそれを言えるのかというと微妙であるような気がする。腹をくくるというのは、思いがけないところで急にやってくることなのかもしれない。それでもまだ、認識しきれていない自分でいる。

それでも演劇は進む。まったく相反するものが同時に存在するこの家に居る自分はどちらのたち位置でもなく、作業をするでもなく、なんとなく隅の方においやられている。

みんなが帰って、ようやくほっと、荷物を整理したり明日の場所を確保したり、少しハンモックで寝たりする。特に何をするというわけでもないのだが、一日とてもぐったりと何かをした気になってしまい、とにかく夜になったらすぐに眠らなくてはいけない気持ちになるんだけれど、実際は自分の作業はほとんど進んでおらず、この状況で3日間を過ごすということがいかに自分を危機的状況に追いやるかということを見ないようにしつつも、やっぱりみんなが去ったあとには顔を出してくるのである。

そんなことを思いながらぼんやりとパソコンをモニタにつなぎなおしていると、Yさんからメールが届き、そういえばポスターを頼まれていたのだと言う事を思い出す。すっかり忘れていた。しかも結構早急につくらなくてはいけないという状況だったので、これはしめたと、この何もしていないような一日を変えるべくポスター制作にはげむ。そして2枚のポスターを完成させ、メールをしてなんとか今日という日を終わらせても良いような気持ちになったのである。

帰った後で、どうしても外に出たくなり、買い物に出かける。本屋で目をつけていたNHK趣味悠々の製本のテキストを購入し、いくつか日用品を買って帰る。本当はコーヒーでも飲んで帰ろうかとおもったのだけれど、外に出られただけで満足したので、帰る。

晩ご飯、Yちゃんのグリーンカレー。

晩ご飯にYちゃんが作ったグリーンカレーを食べる。ものすごくおいしくてびっくりする。今まで食べたグリーンカレーの中でおそらく一番になる程のおいしさであった。すごいなあ。おいしいものを作れる人と言うのはもう単純にすごい気がしている。

そしてNさんと快快のことやら、政治、社会のことなどいろいろ話をする。自分はやはりあまりにも社会やら政治やらを知らなすぎるし、あまり興味が持てていないのが現状だと思う。これから大人になりたいとか言ってるならば自分という人間だけを考えるのではなくて、それをとりまいてるものをしっかり認識しなくては、その中の自分なんてとらえることは出来ないのではないだろうか。「文脈が違う」とNさんは言っていた。自分はそういうことが多いのかもしれない。多方向から見たいと思っている自分が一人前を向いているだけなら多方向だという範囲だって360度だけでしかなく、もっと立体的に世界をとらえなくては、自分は紙っぺらのような人間になってしまうんだろう。未だペラペラです。ペラペラのゴロゥではキャッチーではあるが、深みにはかけるんだろう。吹き飛ばされるのと、空を飛ぶというのはまた意味が違うんだろうし。

とにかく夜は結構早めに眠る。

快快のことがあってからちょっといろんなことを考えることになるかもしれず、この必然的な状況というものをポイ捨てするような、勿体ないことはしないようにしようね。

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